初年度・年間コスト1円で高速なWebサイトをリリースする

業務とは別に、個人で週末に小さなWebサイトやWebサービスを作っているんですが、サイトを作ってはゾンビ化したり、サーバー費用だけが増えていったりして辛かったので、なるべく安くWebサイトをリリースする方法を考えてみました。

ドメイン->お名前.comの1円ドメイン

お名前.comでは、.workや.xyzなどのドメインでよく初年度1円キャンペーンを実施しています。今回はなるべくコストを掛けたくないので、この1円ドメインを使います。

当然ですが、2年目からはドメイン料金はかかります。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
合計:1円

サーバー(ホスティング)-> Netlify + 静的サイトジェネレーター

DBを使った高度なサイト作成する場合は、他にAPIサーバーなどが必要になりますが、ニュースサイトやまとめサイトレベルなら、静的サイトで十分です。

Netlifyは月間100GB転送まで無料なので通常使用では十分です。静的サイトジェネレーターは、WordPressレベルのサイトであれば問題なく作成できます。

Netlifyは独自ドメインでの運用もできますし、Let’s Encryptを使ったSSLにも対応しています。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
合計:1円

CDN -> Google Cloud Storage + Cloudflare

Netlifyの月間転送量が多いとはいえ、画像などはCDNを経由させたほうが転送量も節約できて高速です。

画像データの保存は、5GBまでストレージと月間1GB転送が「Always Free(要は無料)」な、Google Cloud Storageを使います。

1GB転送なんてあっという間だよ!という方も安心です。CDNサービスのCloudflareをCoud Storageの前にかまして、CDNサーバーにキャッシュさせればCloud Storageからの転送は1GB超えることは少ないでしょう。(オーストラリアと中国向け転送が発生する場合は例外的に転送量がかかります。)

CDNサービスであるCloudFlareは、無料で利用できてしかも高速です。

唯一のデメリットは、Netlify DNSを利用しないため、Netlifyのホスティング性能を最大限まで出せないところですが、それでも十分に高速です。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
合計:1円

管理画面 Netlify CMS

静的サイトジェネレーターは、コマンドラインで運用する前提になっていますが、Githubと連携できるNetlify CMSを使えば、簡易管理画面が利用できます。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
合計:1円

バックアップサーバー -> Github

WordPressではバックアップ用のプラグインがあって、それらを使ってバックアップデータを保存することができます。

一方で、Netlify + 静的サイトジェネレーターの場合は、Githubのレポジトリを利用するので、Githubのレポジトリがそのまま「バージョニング機能付きのバックアップサーバー」になってくれます。

2019年から無料枠でもプライベートレポジトリが無料になったので、データの不正コピーなどの心配もありません。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
バックアップサーバー:0円
合計:1円

メール-> Gmail + お名前.comの転送Plus

例えば、hogehoge.workというドメインでサービスを開始したとして、FacebookやtwitterなどのSNSの登録や、サイトの問い合わせ用に「[email protected]」というメールくらいは用意したくなります。

お名前.comで取得したドメインには、無料でメール転送サービス「転送Plus」がついていますので、[email protected]宛のメールをGmailに転送してしまえば無料で[email protected]というアドレスが使えます。

メール転送なので、メール送信はできませんが、サービスリリース直後は、受信のみでも事足りるケースが多いでしょう。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
バックアップサーバー:0円
ドメインメール:0円
合計:1円

フォーム -> Googleフォーム

メールじゃなくて、フォームで問い合わせを受けたいという場合も問題ありません。

Googleフォームを使えば無料で静的サイトにフォームが設置できます。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
バックアップサーバー:0円
ドメインメール:0円
フォームサービス:0円
合計:1円

ここまであれば、大抵のWebサイトは問題ないと思います。

最終コスト

年間コスト(初年度)

初年度の年間コストは下記のようになりました。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
バックアップサーバー:0円
ドメインメール:0円
フォームサービス:0円
合計:1円

無事1円で運用できそうですね。

年間コスト(2年目以降)

初年度だけ安くても、2年目以降からコストがかかっていたら、個人で10個も20個も新規サービスを作れません。

今回のケースだと2年目以降の年間コストは下記のようになります。

<ここまでのコスト>
ドメイン取得費用:1,089円
ホスティング:0円
オンラインストレージ:0円
CDN:0円
管理画面:0円
バックアップサーバー:0円
ドメインメール:0円
フォームサービス:0円
合計:1,089円

ドメイン更新料金だけなので激安ですね。1ヶ月あたり91円くらいです。

初年度10円、2年目以降は年間約10,000円で10サイトは問題なく運用できる

上記の構成で、10サイトリリースしたとして、初年度は10円、2年目以降10,980円です。

画像やCSSなどをCDNから配信すれば、HTMLのみの転送量は20KBくらいなので、Netlifyの上限月間100GB転送で、

100,000,000 / 20 = 50,000,000(5000万) PV

まで配信できます。10サイトで、1サイトあたり500万PVです。このリミットにかかる規模になったら、高性能サーバーを余裕で借りれるでしょう。

1ヶ月100円未満で、勉強をかねてサービスを出せるなら、趣味としてでもいいですし、リスクの少ない副業としても成立しますね。


年間コスト1円で高速なWebサイトをリリースする手順を見てきました。

サービスを作ったはいいけど、対してアクセスもないのにサーバー費用だけが無駄にかかる・・・と悩んでいる方は、ぜひこの方式を試してみてください。